私のヒーロー


Amazonの画像に帯は付いてないけど、私の手元にある銀魂59巻には、3人の足元が透けるように「さらば、真選組」って文字が…ぶわわ( ノД`。)・゚。
ヤバイ、これはヤバイよ…攘夷派だけど、読む前から泣きそう。
相変わらず、1コマも、台詞の枠の外の手書き文字まで見逃せなくて、まったり川下りしてる気分でいたらいつのまにか激流下ってた、みたいな怒涛の展開に息も絶え絶え、そこに出てくる一人一人の言葉がさらに胸に波紋を広げていくから、もう2時間くらいかかって読んで。
泣ける、とか、震える、とか、熱くなるとか。ちょっともう、そういう次元を超えてしまって。ここ数巻ずっと「…なんも言えねェ…!!」状態なんですけど、もう、あらゆる感情のピークです。ちっとも説明できる気がしないけど、どんなにつらい展開になっても希望はある、ということに、深く、深く、打たれてしまった。
これ多分、もうマンガの感想じゃないです。私にはもう、「評価」はできないや。いや、最初から、好きなものを評価しようなんて気持ちはなかったけれど、こうだったらいいな、とか、逆にこういうのはやだな、くらいの選り好みはあった気もする(桂さんはもう攘夷はネタで電波キャラになってしまうのか、とか、攘夷戦争時代は思わせぶりに匂わす程度で詳しく描かないままかな、とか 笑)。
好きになればなるほど、思い入れは強くなるもので。新しい刺激も欲しいけど、今が楽しければ楽しいほど、このまま変わってほしくない気持ちもあって。
物語はいつか終わるものだから、それを知っているからこそ、そのいつかを恐れる感情は、心の片隅に常にあったんだと思う。大切な宝物が、いつか思い出になる日がくると。でも、59巻を読み終えて、腹が据わった。
物語はもうとっくに、ただただ感動して涙したり、面白くてゲラゲラ笑ってた頃には戻れないところまで来てた。大好きな銀魂が行きつく先を見届けたいって思いながら、いざ助走が始まると、一訓ごとに「」ってなってた臆病者だけど、ようやく本当の覚悟ができたかな。それほどに、圧倒的な魂(おもい)と生き様を、59巻に出てくる全員が見せつけてくれたから。
不本意から始まったことも、時代に流されても、埋もれてしまったように見えても、悔やんでも、必死に足掻いて、這いずり回って、自分から逃げずに歩いてきた人間っていうのは、いつでも覚悟が出来るんだね。骨の髄から痺れたよ。
※ここから少し内容に触れます※

真選組が解散となって、それぞれの「真選組」をもう一度見つけるまでの下り。本当に心から正義の人で、国を護ろうと託した近藤さん。託されたものと仲間と、どちらを護ればいいのか見失い、やっと初めて「真選組になれた」って言った土方さん。いっつも殺(や)ろうとしてたくせに、動く時は土方さんと一緒とか言う沖田。ヒーローは遅れてやってくる、とか今まで出番なかったことチャラにするしかないじゃん!って憎いタイトル背負って現れて、颯爽と逃げの小太郎の本領発揮して、「心配いらん。アイツらには奴がついてる」とか「俺も とっておきのを残してきた」なんて銀さんとの絶大な信頼を語っちゃう桂さんとか…!!!!!
ファンを焦らすだけ焦らして、華麗なる狂乱の貴公子ぶりをこれでもかとお見舞いしてくるあのゴリラ作者(愛をこめて)、萌え殺す気かァァァo(>_< *)(* >_<)o ポニーテールの現代桂さん、ご馳走さまです!!強くて美しい…!!!
ハッ∑(゚ロ゚〃)じゃなかった、取り乱しました。
萌えは萌えで別腹だから大忙しだよ、こっちは!!←逆ギレ

そう、萌えに翻弄されつつも、物語の根っこにあるのが大事なもの。
ラピュタで言うと、あの太い根が絡まり合った根っこ。ロマンチックで物珍しさに目を奪われる城の方じゃなくて、武骨な木の根が包み込み、抱いている本質。それこそが銀魂の魅力なんだって、何度も何度も、味わうたび、より深く思う。
絆とか仲間って言葉は、どこか甘い匂いがして、あったかそうで、居心地良さそうで、誰もが憧れずにはいられないステイタスみたいなノリで、かんたんに望んでしまう。今は教科書も流行る歌もそんな言葉のオンパレードだし。
でも、誰かに関わるって本当はすごく覚悟がいるし、困難なことも少なくない。わずらわしさもあるし、他人に翻弄されすぎても自分が育たない。裏切られた気持ちになったり、そんな自分に嫌気が差したりもするし、だからって「絆?ハイハイ、いつまでも幻想ごっこしてろよ」なんて斜に構えてたら、一生誰とも関われない。
銀魂は、みんなアクが強くて不器用な曲者揃いだけど、甘ったれた幻想も、一人で拗ねて捻じれた根性も、清々しいまでに強い毒で笑い飛ばして、知らぬ間に誰かや何かのせいにしていた自分の殻を、どっから湧き出てくるのかわからないほどの涙で洗い流して、下を向いてた目線を足が進む先へ向かせてくれる。粋で、ベタベタしないけど絶対に見放さない、絶妙な距離感で一緒に歩いてくれる。
今までたくさんのことを教えられて、救われてきたから、銀魂のキャラたちが苦しい今こそ、今度は自分が一緒に背負って夜明けを見たいなと思う。
はい、気持ち悪いのは知ってます。生暖かくスルーして、言わせてほしい。
私は空知先生が描く「夜明け」が、どんな色をしているのか知りたい。銀魂の世界に居る一人一人の、夜明けの色が本気で見たいんだ。きっと、それぞれ違う色をしていて、それでも混ざり合って綺麗な色に見えるんだろうと思う。
本誌派の方の「毎週つらい…」という呟きに、あぁぁ次巻もか…さらにか…と息を呑みつつ、次巻予告カットで桂さんが撃たれてる!?っぽくて。゜゜(´□`。)°゜。うぉぉおん、と叫びつつ、あの人たちが作る新しい世界を信じて待つのだ。のだ、って何だ。
ここまで信じられることの凄さに、何だかちょっと笑ってしまった。あんまり凄いことが起こると、信じられない気がして笑うんだね。自分が好きな作品が、進むほど好きな気持ちが加速し、かと言って想定内などには収まり切らず、次々予想を裏切りながらも変わっていき、そのたび、どれほど好きかスルメのように噛みしめていられる。愛してやまない世界に、どこにも破綻がない凄さ。乙女ゲームとか好きなくせに、恋の奇跡はちっとも信じられない私だけど、人との出会いや繋がりに奇跡はあるって信じられる。だってもう知っているから。

それにしても桂さんはやっぱり紛うことなきヒーローでした。
志を曲げないこと、一人でも立つ人であること、逃げるべきときは逃げ、目的のためには手段を選ばない大胆さもあって、仲間のために身を挺すことも厭わない、どこか甘さを残した、誰よりもまっすぐで、馬鹿な、澄ました顔して存外しぶとい男。こんな良い男が居ようか?いやいまい(反語)。
なのに世の中はままならぬもので、グッズもめったに出てこない高杉さんや神威ばっか出るし、桂さんの稀有な素晴らしさを熱く語れば「いや…だってヅラでしょ」みたいに言われるたび、「お前の目は節穴か…!」と心でサンドバック打ってましたけれども、生みの親の空知先生が、やっぱり一番キャラを可愛がって大切に扱ってくれているんだなと再確認できて幸せです。
ブレないんだ、桂さんは。あの迷いのなさ(馬鹿さ加減も含めて)心底、痺れる。憧れる。ビデオレンタルするために免許取りに行くような党首でも、謎の攘夷志士試験とか受けさせられても、ついていきたくなるのがわかる( 艸`*)
すごく若い頃は、生き急ぐように時代を駆け抜けて行った人ばかりを偉大だと感じていた気がする。華やかに動き、惜しみなく散っていくことにも、たしかに一種の美しさがある。
けれど、年を重ねていくにつれて、泥水すすって生き抜いた人、散っていった後の更地に残った人から、目が離せなくなった。先に逝ってしまった人たちの分の想いを背負って、どれほどの苦難があっただろう。生き残ったということは、それだけ長く苦しんだ人でもあるのだから。どうやって歩いてきたのですか、抱え続けたものは、何を見て、信じていましたか。聞きたいことがたくさんある。歴史も、今も、映画やドラマやマンガだって、誰かが生きて、初めて生まれた物語。
何だか書いてるうちに、桂さんがヒーローなんだか、空知先生がヒーローなんだかって話になってしまったけれど(笑)、人生も折り返しに入ったと思われるいい年した大人を、ソファでお茶吹くほど笑わせて慌てさせたり、読み終わって本を閉じたときに、そっと目を閉じて「…ありがとう」なんて言わせる輩は、ヒーローか天下の大泥棒かしかいないんだからね!んもう、けしからん(〃д〃)
銀さんも、万事屋も、それを見守り支えてる人たちも、真選組も、攘夷派も、みんなカッコいい。みんな好きだ。でも、誰が一番カッコイイとかじゃなくて、脇役もすべてちゃんとそれぞれの人生を歩んでる銀魂が大好きだ。
そうそう、サブちゃんも、ただのエリートじゃないようで。銀さん以上にひん曲がった(愛ゆえ)性格は、どんな生い立ちと志でああなっているのか。アニメ放送の暁には、森川さんのまたねちっこいダークな、でも最高に艶っぽい凄味あふれる演技が楽しみで震えます。
60巻は8月発売予定。うーっ、早く読みたい!! 空知先生、くれぐれもお身体には気をつけて、最高の物語を捻り出してください。

どなたかの拍手に日々、感謝です。  
  • 銀魂
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  • by ciel (しえる)

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