CATS鑑賞と2016年のご挨拶



あけましておめでとうございます。
今年も無事新しい年を迎えられ、3が日が過ぎて、ホッと一息。
ですが、小さいひとのいる我が家は冬休み真っ只中。
冬が長い北の大地では、夏休みが短い分、冬休みがま〜だ〜ま〜だ〜あるのです( ̄□ ̄;)!!こちらの3学期は今月20日から。先は長い…。

昨年はなかなかブログを書くまで至らないうちに日々が過ぎ、そも光の速さで仕事をこなすモリ様に追いつけず、余裕ができた時に録画をようやく観てはtwitterで感想を呟くのが関の山。日参していた森川さんファンブログ様の更新停止もあり、私も潔くブログを閉じようか、と考えたりもしました。
それでも、ここで知り合えた方と交流できる楽しさと、マイペースでも立派にオタクな自分の独り言を存分に語ることができる場からは離れがたく…(笑)
これからも興味を持ったものにまっしぐら、あっちこっち寄り道しながらの、気ままなブログになると思いますが、今年もよろしかったら、お付き合いくださいませ(・ω<)☆



ここ数年、冬は帰省せず自宅でのんびりとお正月を迎えています。
暮れには恒例の小樽にある南樽市場へ買いだし。
観光客向けではなく地元の人が買い物に行くフレンドリーな市場で、肉・野菜・美味しいかまぼこ・パン・そして大きな海老煮や黒豆などの正月惣菜も揃う、頼りになる市場。年末は何かと食品が値上がりしますけど、それも控えめでお財布に優しく、年に一度の毛ガニ様もお迎え!もうっ、近所に住みたいくらい好き(〃д〃)可否茶館のアウトレットも入っていて、忙しいときは手軽で便利なドリップコーヒーがお得に売っていたので「小樽クラシックブレンド」を買ってみたら、すごく美味しかった♪



そして、こちらも大好きなお蕎麦屋さん「藪半」。



年越しそばには一日早いけど、やはり大賑わいで、受付から食べるまでに30分から1時間くらい待ちました。行列は避けて通る我が家ですが、それでも食べたい数少ない店のひとつ。



廻船問屋だった建物の一部と蔵を利用した店内も、メニューも、粋。
ですが、敷居が高いわけではなく、家族連れで気兼ねなく入れる雰囲気なのが素敵。この日も常連さんらしいお孫さん連れのご老人や、お酒と肴でゆったりと年取りしているご家族、買い物帰りの主婦たちと、思い思いの食事風景が。



大人はせいろに天ぷら、写真は息子のかきあげそば。
ホタテの貝柱や海老などが入った立派なかきあげです。
寒い季節はだしが香る温かいそばもいいねえ…!!



大晦日は念願かなって、家族で劇団四季のCATSを鑑賞。
全員の予定を合わせ、ファミリー席(小人料金が設定がある)且つ、観たい座席をやっとこさ確保汗ネットで予約、チケットもQRコードでピッ♪スマートなシステムだ!!
何を隠そう20ン年前、私が初めて観たミュージカルが、ここ札幌で観たCATSでした。当時から演劇鑑賞会に入るほどお芝居は好きでしたが、まだ高校生でしたから、地元からは列車に乗って来なければならず、親に必死で頼み込んで、夜行列車に乗り、伯母の家に泊まらせてもらってまで観に来た、懐かしい思い出。時が経ち詳細は忘れても、あの時の衝撃は忘れません。
人間って、あんなに動けるんだ!歌声は、こんなに胸を打つものなんだ…!!と、生身のパワーに圧倒されたものです。終わった後は、夢見心地でした。

さて、息子は小1で「ライオンキング」を観たけれど、ミュージカル初鑑賞の娘っこ(8才)の反応や如何に!?本人も行く前から超楽しみにしていました。
CATSは、猫たちがステージだけでなく客席さえも舞台にして、神出鬼没・縦横無尽に駆け回るのが楽しいミュージカル!だからこそ通路側を何としても抑えたかったわけです。
暗転する前、音もなく登場し、いつのまにかステージや花道に数匹の猫…「あっ!」気づいた子供たちの声が周囲から上がります。そして音楽が流れ出すと、猫の目が方々で光り…登場!
張り切って通路側に座った娘、ビビッて固まってました( 艸`*)どうやら何かされるのかと怖かった模様(ヒーローショーの敵じゃないから 笑)。見た目もサイズは人間なのに、動き方や細かい仕草ひとつひとつが、どう見ても猫だからね!びっくり仰天だよね。



途中の休憩時間には、ステージに上がって見学させてくれましたヤッタv
すごーい!こういうサービス嬉しい〜O(≧▽≦)O
ステージからは思った以上に客席がよく見渡せ、ちょっと血が騒ぐ。
後半は息子が通路側に座り、猫たちに魅了され続けている様子。次々登場する個性豊かな猫たちと耳に残るナンバー。セット替えはほぼないのに、小道具を巧みに使った演出には大人も「わぁっ!」と声を上げてしまう。
最後はみんな客席に降りてきて、お客さんたちと握手。子供たちだけかと思っていたら私にも渋い役者猫さんから手を差し伸べられ、思わず両手握手してしまいました。嬉しいkyu
息子はラム・タム・タガーがお気に入り(写真参照)。派手で見せ場が多いキャラ。私も初めて観たとき、キャー(〃д〃)ってなったもん(笑)記憶が確かなら、当時は全身ギンギラギン(銀)で、尻尾や耳とかが白っぽかった気がする。女たらしでセクシーな色男(猫)って印象が。今回は、見た目がちょっと懐かしい感じのロッカー(バンドマン)で、性格はギンギラギンになりげなく♪って感じかな。やっぱりチャーミングで、目で追ってしまいます顔文字娘はキュートな白猫グリドルちゃんが好きだそうで、お小遣いはたいて猫耳カチューシャ買ってましたネコ
どの猫も見せ場があって、みんなみんな素敵なんですけど、私は今回とくに、魔法猫ミストフェリーズの見事なバレエ技に度肝を抜かれましたね…!!全然バレエの知識ありませんけど、素人でもわかる素晴らしき連続ターン、高いジャンプ、流れるような美しいダンス。拍手喝采!持っていかれました。
あと、メモリーを歌った役者さんの歌声表現力はさすが。ものすごく胸を打たれて、涙がこぼれそうに。アップテンポな楽しいナンバーばかりでなく、グリザベラや年老いた役者猫ガスの曲も良いんですよね。
カーテンコールは何度も何度も何度もステージに戻ってきてくれて、お客さんたちはスタンディングでずっと拍手や手を振っていました。終わらないんじゃないかな、と思う頃、ラム・タム・タガーが独断場で〆て行きましたちゅん
何度も通っていそうな慣れた(拍手のタイミングでわかる)お客さんもいたし、家族の隣に居た、初めは退屈そうに手拍子していたおじさんが終わるころには拳を握りしめて食い入るように観ていたり。お芝居ってすごい力がある。CATSは3月で千秋楽、次はウィキッドが来るとか。
舞台チケットは高額で、なかなか行きたくても行けないこともあるけれど、あれだけのステージ(セット、照明、音響、衣装、役者、スタッフ、その他)を作り上げ、生で(例え最後列でも)、今しかない瞬間のパワーをひしと感じながら観られるお芝居は素晴らしい。北海道はまだまだ客側に演劇文化が根付いているとは言えないけれど、せっかく常設シアターがある有難さを出来る限り利用して、小さいひとたちにも舞台という夢の世界の楽しさや魅力を伝えられたらいいな。
ライブやお芝居を観るといつも、もっともっと観たくなって、そのチケット代のためだけでも働きたいなと思ってしまうのでした。
今年は小さいひとの付き添いと役回りも忙しくなるのが予想され、ますます趣味の時間は減りそうですが、カッサカサになる前に萌えを補充しつつ、いつも心にときめきを持って、潤っていきたいです☆
 
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何観る?

観ていたアニメやドラマも最終回が近づいて、そろそろ秋からの新番組が気になる季節。HDDには1クールどころか1年近く前のシリーズも入ってたりするんだけど汗いま楽しんでる作品が終わっちゃうのは寂しいけど、好きな声優・俳優さんの出演情報は嬉しかったり。
アニメ、ドラマ、何観よう?→ 
とりあえずバディ・コン二期は観ます。主人公たちの運命より森川さん演じる上官(名前もう忘れるなんて…自分の記憶力にがっくり沈)の行く末、いや出番が多いがどうかの方が気になる。出ますよね?ね?最近アニメでは、ほぼほぼ物語の真相を握る”重要な”脇役という位置が多い森川さん。存在感と大物感はバッチリだけど、いつ出るの?また出てくれるの!?というもどかしさは否めない。映画のように、もっと大人が八面六臂の大活躍をするアニメも出てこないかな(*´ェ`*)でも森川さんご本人がまさにその通りに働いているから、ファンはそれ以上に思えなかったりして?(笑)
ガンダムの完全新作?というのもきっと観ちゃう気がする。なんだかんだ宇宙もの、ロボットものに反応しちゃうのはきっとガンダムのせいなんだろう。
「七つの大罪」と「まじっく快斗1412」はマモちゃんが出るとのことでチェックチェック♪推理アニメといえば金田一とコナンだけど、声的には金田一が美味しくて、でも事件とかノリの軽さではコナンの方が気楽に見られる。架空の事件でもあんまり嫌なヤツの暗部を掘り下げられると気持ちが重くなるからあせコナンくんの方が置かれてる状況が深刻なキャラ多いのにあっけらかんとしてて救われます。中でも怪盗キッドはキザでファンタジー要素満載で大好きです(笑)マモ演じる白馬探(これまたすごい名前ちゅん)も生意気そ〜な、鼻持ちならなそ〜なお坊ちゃんキャラっぽいので楽しみ☆
あとは「操操れ!コックリさん」がドタバタコメディっぽくて面白そう。生活の中、笑えるとか元気がでるとかって要素は大事ですね、ええ。アニ銀ロスに続いて野崎くんロスになる私(決めつけてる)を癒してほしい。
「四月は君の嘘」はこちらで観られるのかわかりませんが、1クールに1つくらいは爽やかな青春ものか恋愛ものが観たいです(・ω<)てへ☆
他に気になるのは「寄生獣」と「テラフォーマーズ」と「サイコパス」二期。でもコパスは途中挫折しちゃったんですよね…あんまり心の闇とか社会の深い闇を抉る展開とか、たくさん人がしぬ作品はどうしてもつらい。同じ理由で進撃も東京喰種も部分的にしか観られず。寄生獣は学生時代に借りてこわごわ読んで衝撃を受けたので、おお!今あれを!と楽しみだったりしたのですが実写もアニメも前評判があまり…ですね。マンガだと自分の解釈する”間”で読んでいけるから、個人的には青年誌の漫画はコミックスで読んで世界観をよく知ってから観た方がはまれるかも。
あとはニコ動の5分アニメだそうですが「旦那が何を言っているかわからない件」も見てみようかな。ゆるーい夫婦とか家族ネタが結構好きです。ああ、こういう人や家庭もあるのかぁってぼーっと思いながら、なぜか安心したりする。庵野&安野夫妻の「監督不行届」も毎回楽しみに観てました( 艸`*)

ドラマは尺的にアニメの倍だから本数が限られるけど、ちょいちょいつまみ食い鑑賞してます。今期はキョウリュウゴールドの丸山さんがスタイリスト役で出ているがゆえに頑張って最後まで観られた「同窓生」、時代のズレ感が想像以上でしたが、何かものすごく輝くものを期待してドラマを観ていた頃を懐かしく思い出しました。「昼顔」も途中から観てはまりました。ツッコみたくなるところで絶妙に裏切ってくれる展開が良かったのですが、結末は果たして。
そんな私の最近(あくまで自分の中では最近)のヒットは、NHK(全5回)の「55歳からのハローライフ」(特にリリーさんと戸田恵子さんの第一話)と、海外ドラマですがSATCのキャリーが高校生だった頃の「キャリーの日記〜ニューヨークに恋して」です。本編ほとんど知らなくても楽しめたのは、80年代の衣装や曲、NYの風景と過激すぎない青春ものだったからかな。時代がどんぴしゃでした。キャリーが健気で可愛いし、その彼氏がまたSo cute!で(*´ェ`*)吹き替えが沢城さんで、これもピッタリでした。中高年と高校生という世代も舞台も違うドラマ、全く接点がないようでいて、どちらも誰かの人生における決断を時に共感したり傍観したり涙したりして眺めながら、人に歴史ありだよね…と画面に映らない部分までの物語をちゃんと思い描ける良いドラマでした。
さて、秋ドラマの一覧はこちら。 → 
「信長協奏曲」
戦国もうお腹いっぱい…とか言いつつ観るんです。フジテレビの開局55周年記念プロジェクトで、アニメ版はタイムスリップして信長の影武者になる高校生をマモちゃんが演じてます。今頃必死で録画を追いかけて観ているわけですが、最近観たノブナガものの中では一番観やすくて面白いかも。実写版の小栗さんは無類の漫画好きのようですし、これまでも二次元を三次元に上手く乗せて魅せてくれているので期待しています。
「すべてがFになる」
私は本当に映画もドラマも小説も推理やサスペンス物に興味を持てない性質なのですが、ぶっちゃけ役者で観たいです(笑)武井咲ちゃん可愛いし綾野さんは毎回役柄によって纏っている空気が全く変わるので、今回はどんな感じかと気になります。
「さよなら私」
NHKのドラマは話数が短くて観やすいんです(笑)でもこれは9話か…そこそこある。脚本との相性が合えば観続けられるかも。
「きょうは会社休みます。」
すっかりこじらせ女子という言葉がメジャーになった感があるけど、雨宮まみさんのエッセイを読んでそう言う人がどのくらいいるのだろう。それはさておき、綾瀬はるかちゃんで干物とかこじらせとか説得力なさすぎだろ!と思いつつ、はるかちゃん好きなので観ます。はい。
「ごめんね青春!」
クドカンドラマにキョウリュウレッドの竜星くんが出ます\(^o^)/これに尽きる!
「昨日のカレー 明日のパン」
食べ物のタイトルってずるいと思うの…お腹が…
とりあえず1話だけチェックするとしても意外と多いな!って自分でもびっくり。ここへ幸運にも録ってもらえることになったwowowで一挙放送の「ブロードチャーチ〜殺意の町〜」が…引きこもり注意報?笑どのみち一日の短い視聴時間で淘汰されていくことになるんですが、でも本当はどんなに時間をやりくりしても録画でシーズン遅れになろうともとにかく全部観たい!って強力に思わせてくれるようなワクワク感を、まだテレビは作ってくれるって思っていたい部分はあったりします。物語の持つ力って大きいもん。いい作品に出会えたらなんか元気出るものです。

楽しみに観てきたアニメももうすぐ最終回。声目当てで内容そっちのけだったものもありますが、作品として毎週一番楽しみだったのは「月刊少女野崎くん」でしたたぬき原作は4コマなんでしたっけ?それがあんなにテンポよく笑えるギャグとしてアニメ化されていて、新鮮にネタを楽しみたいがためにコミックスに伸びそうな手をグッと抑えていたほどです( 艸`*)終わったらファンブックやアンソロジー買ってしまいそう(笑)このアニメ、プレスコ収録だったんですね!台詞が伸び伸びしてる感じがして随分笑いました。こちらは明後日が最終話放送。ちょっとあの予告だけで野崎くんにキュンキュンしてしまったんですけど…!あと相変わらず野崎くん作中の鈴木くん(cv.マモ)が最高です。こないだの、「マミッ コーーー!!」(ファイッ トーー!〇ッぱーつ!のノリ)とか( 艸`*)ネタが溜ったら是非またアニメ化して欲しい作品です☆
「Free!ES」は思った以上にシリアスな部分もありましたが、最後はみんなちゃんと笑っていられる終わり方だといいな。はるちゃんにやきもきしたり、まこちゃんが自分の道を見つけられたことや言いたいことが言えたことに安堵し、りんちゃんが優しいまま大人になっていく感じとか、桃の可愛さとか癒しとか青春だなぁ…!と愛しさと切なさと胸の熱さと。
「幕末Rock」は歌の本気度だけでなくトンデモ展開でも某プリンスたちと競い合うつもりなんだろうかという何でもアリな演出にもすっかり慣れました。やっぱりきしょーさんの歌はセンター声だな〜!と思いつつ、もっと、森川さんの歌声も披露して欲しかった。硬派なヒジゾーさんカッコ良かった!今後の展開もありそうな?気がするので、また何か面白いことやってくれるといいですね。
「ばらかもん」は1,2話観て好みだったので全話録画してます。主人公となるの掛け合いが可愛い。あとでまとめて楽しもう♪
「キャプテン・アース」森川さん、石田さん(どっちもお父さん役)再登場するかな?と思ってけど出なくて残念。詳しい設定はよくわからないままでしたが、主役の子たちが平和でおっとりしてる空気が逆に良かった。でも一瞬ん?これで話は完結??と敵が強大だったためにアッサリした感じはしました。
それはそうと石田さん、今期来期ともアニメ出演作品が少ないような涙朗読やナレーションなど別方面のお仕事に力を入れてらっしゃるのかな?そう思ってググってみたら知らなかった!(常時調べないからDocomo_kao8豆しばコラボCMしてたなんて…!しかもこのトーン、大好きな桂ボイス…ッ(〃д〃)あぁアニメ銀魂よ、カムバック…!!!と心から思ってしまう初秋なのでした。笑いたがったりセンチメンタルしたくなったり、乙女心は落ち着かない( 艸`*)

今日もご訪問、拍手などありがとうございます^^

                  

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LIFE!


試写会に当たり、最初は3月に観たベン・スティラー監督/主演の映画「LIFE!」。
じわじわと心の深くから泉が湧きだす如く静かな感動があり、即サントラ(まだ輸入盤しかなかった)をポチり、BD化を待てずまた劇場へ観に行った。
この映画の素晴らしさは、一人でも多くの人に知られるべき!知らせなきゃ!
心からそう思うのに、なかなか感想が書けなかった。なぜか。
それはたぶん、この映画がお決まりの言葉を超越した存在だからだと気づいた。
もちろん映画チケットプレゼントコーナーなんかによくあるように、書こうと思えば非常にコンパクトに映画のあらすじを紹介することは出来る。けれど、「主人公の誰それが、最初こういう状況でこうなんだけど、こうなってああなってこうしたの!」という説明は、映画選びの参考にならないとまでは言わないが、この映画の真髄にまるで触れないと言っても過言ではないと思う。
映画であるということ。劇場で、あの大きなスクリーンで、なにものにも邪魔されず、ノンストップで、カメラ(多くの場合は主人公の目線)と旅をする時間。映像自体、映画の流れそのものにこそ、この映画の魅力がすべて詰まっていた。
目を瞠るようなアクションではもちろんなく(独特の演出があって可笑しみとメリハリは効いているが)、華やかなスターたちで彩るでもない。ストーリーはとてもハートフルだが、さあここで泣け!と言わんばかりのドラマチックの押し売りもない。
あるのは、ただどこまでも広い世界と小さな世界を否応なく行き来することになる主人公のサラリーマンの人生の一端だ。
そう書くと、もう全く興味を持たない人が多いのは承知している。
映画館へわざわざDVDレンタルの数倍する料金を払って行くなら、みんなが観てる話題作だとか手に汗握る緊張感だとか泣けると評判の感動作だとか、派手な何かしらを求めがちだ。きっかけとして、そういうものだと私も思う。
けれど、たまには映画でくらい理屈じゃなくて、ただ目に映る世界の美しさに見惚れたり、生きている歓びに触れる光景に出逢ったりしてもいいんじゃないか。

今書いていてつくづく思うに、映画も毎日もいつのまに「何か意味のあること」ばかり求めるようになっていたのだろう。
私はいったい何を期待して、何を求めていたのか。たくさんの情報をあふれるほど蓄えた頭で考えたものは自分自身が求めるものだろうか。
ことわっておくと、この映画は全然そういうことを突きつけたりしない映画です。
むしろ、これほど「こういう生き方をしたければ、こうしなきゃね」というような説教くささや押し付けがましさのない映画も珍しいと思う。
ポスターにもあるフレーズ「生きてる間に、生まれ変わろう。」や、CMでいくつかの項目が出て「これはあなたの映画です」というキャッチーさとは本来、対極にある映画のような気がする(いや、吹き替え版も作ったりして劇場公開する以上、興行収入や動員数のための宣伝は必要だと思いますけどね。ちなみにこの作品の吹き替えは勇気が出ず2度とも字幕)。
でも、言葉やあるべき論がないからこそ、主人公の行動だけに注目し、他人の押し付けに晒されず空っぽのまま余白がある頭の中には、観てきた映像とともに自然に自分のことを思い浮かべる自由が残っていた。

シンプルに感想を言うなら、美しい映画だ。
まず画面が、風景が、どこを切り取っても絵になる圧倒的な美しさ。もう今すぐ旅に出たくなる。
そして主役のベン演じるウォルターが、どんどん素敵になっていく(そう見えるようになる)過程が痛快。
でも、何度も書くけど「自分探しをして生きがいを見つける」というようなガツガツ系じゃなくて、感じるのはもっと解放的なもの。今を生き始めること、人生を自分のものにするのに遅すぎることない、と勝手に(私は)受け取った。むしろ、どんなに長いこと動けずに立ち止まっていたとしても、準備さえできていればあとは思いきりひとつで、いつでも、どこにでも行けると思えた。
メッセージ性なんてものより、もっとあたたかくて深い知恵の声を聞いた気がした。
生きることそのものに対する”YES”が、こんなにも胸を打つなんて。
だから映画が好きだ。自分とはまるで違う環境で、時代で、言語で、人生を生きる見知らぬ誰かを見て、ふと私の人生も悪くない、そう思えたりする不思議。遊園地に行くのとも、美術館へ行くのとも違う、映画館通いが本当にいいものだなぁとしみじみ感じた時間だった。

試写会のあとで、ベンが監督も務めていた作品だとフォロワーさんに教えられ知った。
私はナイト・ミュージアムくらいしか彼を認識して観たことはなかったけれど、ユーモアやあたたかさ、日々を生きることに対する敬意を、映像からも音楽、配役からも感じた。出てくる「普通」の人物が一人一人絶妙で、みんなと話してみたくなる。ショーン・ペンの仙人っぷりも必見。なんか可愛いし...!
私が映画で見る要素は多くの場合、風景など背景だったり、人間ドラマの描写だったりする嗜好の一致も過分にあるとは思うけれど、「LIFE!」はドラマ性を超えて、言葉以上の感情で人の心そのものに訴えかけてくる響きがあった。
もしかしたら、まだ自分の足で人生を踏み出していない人にはファンタジーに観えるかもしれない。リアルだけを追求するならツッコミどころはたしかに多い。だがあえて言おう。これはロードムービーだと。いくつもの「やっぱりボクには無理でした」で終わる通常エンドフラグを慎重に(ときに勇敢に)折りまくり、運がいいのか悪いのかわからないままタイミングの神様に弄ばれ、でも自分の人生と言う名のゲームを降りなかった彼が見た結末までの。
私はやっぱり、この映画が美しいと思う。ショーン・ペンが言った台詞通りに。
時には頭をからっぽにして、心のままに、こんな映画を観て欲しい。
こんなに愛すべき素敵な映画を作ってくれたベンに感謝をこめて。
                                                                                                          
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ホビット〜竜に奪われた王国〜

3D吹き替え版で観てきました。きゃ〜レゴラス様、お懐かしゅう〜
そう、今回は森のエルフたちが登場して華麗なアクションが楽しめる回!
上映時間が3時間近い長編でしたが、やっぱり物語の世界に引き込まれてあっという間(腰は痛くなるけど 笑)でした。3部作の真ん中なのでしょうがないけど、思いっきり「続く」って場面で終ったので早く終章が観たい!そうすると可愛いビルボ(cv.森川さん♪)の旅も終わっちゃうので複雑ですが(笑)
以下、観てきた感想あれこれ。ネタバレ不可避になると思いますので情報入れずに観たい方は読まずに映画館へGO!してください(*^∀゚)ъ

1作目は「ホビット」ってタイトルにも関わらずスクリーン見渡す限りドワーフだらけ( ̄□ ̄;)!!な展開に圧倒されつつ(笑)自分とは住む世界が違う人たちに頼まれ(巻き込まれ?)旅に出たホビットがいかにさりげなく、その実「鍵」となって頑張っているか、種族も立場も違うそれぞれの視点を交錯させながら楽しむ映画なんだろうなぁと思って観てきましたが、2作目はエルフたちも絡んできました。
前作の裂け谷ではトップ会談だけだったので平(っていうのも変な気がするけど 笑)エルフが出て来てこそ旅っぽい!待ってた待ってた〜美しく華麗な異世界感満載の絵面O(≧▽≦)O…だって異世界感って一口に言っても、特殊メイク凄すぎて中の人誰でも一緒じゃん!?てくらい禍々しさ全開のオークとか、どこまで髭でどこから髪なのか顔がよく見えないドワーフと薄汚れたローブ纏わされてる魔法使いだけじゃ…濃すぎるっていうかぶっちゃけ画面が暗いのです(笑)癒し系ホビットも今回はビルボ一人だし。そこへキラキラブロンドの長い髪をなびかせて弓矢背負った長身・痩身・不老不死のエルフが舞い降りてごらんなさいき輝くばかりですよ!オーランド颯爽、変わらず若い、美しい!!(〃д〃)てなりますがな。久しぶりにレゴラスを演じたオーランドのインタビューがこちらの記事に。「髪っっ、イライラする」まぁ( 艸`*)
変わらず、と書きましたが、いい意味でレゴラスらしい「お人形感」は残しつつ、やはり俳優さんのキャリアの分は隠しようのない貫録が出ましたよね。このレゴラスならば父王の狭い教義を破って己の信念で旅に出そうだよね、という説得力があります。
本来レゴラスは原作「ホビット」に登場しないのだそう。でも確かに出てくれた方がROTRシリーズにつながりやすい。3部作の見所としてもレゴラスと、原作に存在しない映画オリジナルという女エルフの登場は観客の興味をひきつける見事な緩急だな〜と思いました。原作から入ったファンにはその辺どう感じるかわかりませんが、私は正義感が強く実際戦っても強い、綺麗なだけじゃないタウリエルに好感を持ちました(*´ェ`*)ドワーフと親しくなっていくエピソードも程よくロマンチックで(でも甘すぎず)切羽詰った展開の中、ホッと一息つく場面でした。あとレゴラス様のドワーフの扱い酷い(笑)エルフとドワーフは水と油なんですね〜。ドワーフの戦い方が重い鋼の斧のようだとすると、エルフは軽やかな剣の切っ先。飛び回るような動線、あえて男っぽい仕草を入れず踊っているような身体の使い方、澄ました余裕の表情。溜め息の出るようなアクションシーン満載で「いいもの見せていただきました…!」と手を合わせたくなりました顔文字あーROTR3作全部観返したい!
ハッ∑(゚ロ゚〃)!エルフびいきな感想ばかり書いてしまいました(何しろ当時のPC壁紙はレゴ様でした 爆)が、ドワーフ御一行もいちいち面白くて楽しかったです。基本ボスのトーリンが真面目だから雰囲気は重々しいけどビルボが居てくれるおかげでホント雰囲気が和むし、そのビルボの機転で脱出する川下りのシーンは圧巻!どうやって撮影できたんだ!?と思う迫力と、コントみたいな愉快な仲間たちの大活躍っぷりが最高。笑っちゃうけど、ものすごいアクションの連続!で俳優の皆さまに頭が下がります。
前作からドワーフにもイケメンが!?∑(゚ロ゚〃)驚き、気になってたキーリ。
彼、可愛いですね。ドワーフにしては背が高いとか、〇〇にもらった特別な石、とか言うからエルフと何らかの繋がりが?と思ったんですけどそういうわけでもないのかな。
あと登場したとき一瞬エルフかと思ったバルドさん。人間だったのね。そうか、人間もこの世界にいたのね(゚Д゚)ってここへきて思い出した(笑)話の流れと、髪型がエルフみたいなお嬢様結びだったからてっきり落ち武者ならぬ落ちエルフか何かかと(笑)色男の子持ちやもめでしたね〜先祖のことや生活のことで影があるのもたまりませんね〜kyuそんな萌えとは別に、街と家族を護れるといいなとハラハラ。
ハラハラといえば邪悪な竜がどんだけ怖いのかビビり、3Dを観に行くにあたって友人に「怖いから一緒に行こう」とストレートに誘い笑われましたが、大丈夫でした(笑)お化け屋敷系のビビらせはほぼなかったです(別な場所で一度だけ心臓口から出かけましたが)。
3Dも、もはやどこが3Dでどうなってるかなど考える事すらないってくらい自然で馴染んで観ちゃってました。良いか悪いかわかりませんが。
やはり風景の奥行、広大さ、美しさは圧巻です。こちらの記事で興味深いロケ地(ニュージーランド)のことに触れていたので参考に読むとより楽しそう。

登場人物が多いとつまづきやすい映画ファンにありがたい情報発見。
王であるトーリンと爺や的存在のバーリン、最年少イケメンドワーフで出番の多いキーリは覚えられても、残り10人のドワーフ一行がいかんせん「髭のオッサン集団」としてまとまりすぎていて、なかなか名前が覚えられない。顔はわかるんだ性格的特徴も掴めてきている中、非常にもどかしい!と思いながら観ていたら、「ホビットと旅に出る13人のドワーフ」という素晴らしいまとめがあったので、これから観る方や再度観に行く方にもオススメです。

吹き替えキャストは「吹きカエル大作戦」サイトに出ていました。
森川さんのビルボは安定の可愛さでした!むしろ可愛さが増した気が( 艸`*)
ビルボは旅をしている時すでに50歳(ホビットの寿命は人間よりやや長い程度なので中年にあたる)とのことですが、ドワーフは250年、エルフは半永久という設定を知って、生きる時間の違いでも種族の特徴が表れてるんだなぁと感じ、知れば知るほど深みにはまりそうなトールキン沼( 艸`*)
竜のスマウグは声(字幕の方ね)だけでなく動きもモーションキャプチャーでカンバーバッチさんが演じたとあって、字幕でも両方観たくなるツボ満載な映画。吹き替えキャストといい、なにかと贅沢ですね〜。
前作観たときも書いた気がしますけど、もう早く王国取り戻させて平和なホビット庄に帰りたい〜〜!と思いながら観てるんですが、旅が終わるころにはそれぞれどうなっちゃうんだろうと心配。ビルボは指輪のことガンダルフに話せなくなっちゃってるし(これが執着の怖さか…)トーリンも「あなたは変わってしまわれた」って言われてたし、港の街も予言通りになるのか。来春の「ゆきて帰りし物語」を待ちます。原題「home-away-home」からこの邦題、すごく物語っぽくていいね(*´ェ`*)
 

日々お付き合い、拍手ありがとうございます♪        

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  • by ciel (しえる)

声始め!

今年は元旦から映画館で「ウォーキングwithダイナソー」(吹替版)を観て、大好きな森川さんの声で趣味も幸先の良いスタート(*´ェ`*)
さらに家では娘っこが借りてきた「ティンカー・ベル」を流していると、メガネの妖精役で石田さんの声が♪可愛く無邪気な石田さん十八番の喋り方でした私は家事をしつつのながら見だったので、もう一度ちゃんと観たいな。さらに夜は「009 RE:CYBORG」を。何度も記憶をリセットして繰り返す高校生ジョーをまもちゃん、文句なしにカッコいい大人なジェットを小野Dさんが演じている大好きな作品。映画館でも2D/3Dともに観てもう何度目かですが、映画を強く意識して作られた映像はスクリーンで観るのと家のテレビ前で観るのとではインパクトといい、全体の印象も大きく違います。先日「劇場版銀魂完結篇〜万事屋よ永遠なれ」を初めてBDで観た時にも思いましたが、やはり劇場の大画面と大音量に合わせて演出された場面の迫力や効果(受け取る側の感動も含めて)をそっくり同じくは再現しようがないのだなぁと。作品自体の魅力や物語の力は変わらないのですが、やっぱりなるべく「劇場版」として作られたものは映画館で数多く観たいなと改めて思った新年です。ここ1、2年でだいぶ映画館へも行けるようになりましたが、まだまだ小さいひとの都合もありバタバタで、未だに映画は見られても予告編から座って観られたことがありませんだからこそ、行けたら幸せ。あの映画のためにだけある時間や空間は、なんて贅沢で幸せなものなんでしょうエンタメからドキュメンタリーやドラマものまで幅広く楽しませてくれる夢の空間

はてさて、ゆうべは「オブリビオン」をやっと観ました。もちろん、森川さんの吹き替えでも〜第一声からコロッとやられる
どんな話か全く予備知識なしで観始めましたが、トムさん主演の近未来?SFもの。冒頭、ジャック(トムさんの役)がこれから始まる映画の状況設定などが簡潔に、一気にざざーっと説明されます。非常に端正な声かつ事務的な口調、のはずなのに激しく萌えるってどういうことなんですかね、吹き替え時の森川さんボイスって…!!
本当にトムを演じる森川さんの声は、偉大なる爽やかさですね。声に羽根でもついてるんじゃないかっていうくらいの軽やかさ香りで言うならシトラスとホワイトフローラルを合わせてほのかにウッディが薫る的な(個人のイメージです)。トムさんも変わらず若々しいしイケメンすぎるほどですが、森川さんの声も若い若い!最近アニメでもナレーションでも落ち着いた貫録あるトーンが多くなっている気がするのですが、好青年ボイスは永遠であってほしいファンです
ジャックは記憶を消されているので、森川さん吹き替え特有の柔らかい声ながら印象はドライです。この切れ味というのは天下一品の滑舌の良さと台詞回しのセンスでしょうか。わざとらしくない人間らしいあたたかみを感じつつ、こんな話し方する人に会ったことないという美しい響き。パニック映画でなく静寂の世界が舞台なので、美声を堪能するのにもってこいかもしれません。口調も結構甘めもしかしたらジャックが好みだったからそう聞こえたのかな ツボだった台詞は「僕らの夢を見て」ですもー!ロマンチスト☆

こういう作品に私は壮大な仕掛けをあまり求めない方なので、普通に満足して楽しませてもらいました。いや普通にっていうのもおかしいのかな?(笑)適度に「どういうこと??」って物語の謎っぽいところもありしつつ、人間ドラマってほど重くもないけど状況と感情で悩むようなストーリーもありつつで。SFものが好きな人にはエンタメとして楽しめる映画だと思いました。最近よくテレビでも宇宙ものドキュメンタリーを観ているので、もしそうなったら人類はこうするかもなぁとか思いながら楽しめました。トムのSF作品といえば宇宙戦争もありますが、ああいうグロさやオチのガッカリ感(なんだったんだ的な脱力)はない気がします。もしこうだったら?と考えられる範囲のSF加減で、さもありなん、という展開が私は好きなようですやっぱりどこまでいっても何がどう進化し暮らしが変化しても、人間は人間であってこそのドラマが生まれると思うし、そうでないものに心は動かされない気がします。
ラストは正直えっ!となるけど、たしかに後味は悪くないです。でも、うーん、あれ?それでいいのかな?とも(笑)そういう点はちょっと考えさせられますよ細かいツッコミどころは多々ある作品ですが、エンタメだからいっか?あとSWとか大好きな私としては出てくる宇宙船?や乗り物、衣装や銃などもわくわくしました。
それにしてもトムさんは肉体の衰えを感じさせませんね。さすがに顔や肌に変化は見られますが、シュッとして、何よりだるそうな気配もなくて。鍛えすぎてこわい(((;゚Д゚)))と思った時期もありましたが、この作品では程よく惚れ惚れする立ち姿でありました。ネタバレるから書きませんが、あれならあぁいう扱いされるのも無理ないなぁと。そうそう、池田昌子さんが吹き替えに入っていらっしゃったのも迫力でした。

声始め、私事ですが昨日今日と初仕事してまいりました。今の仕事も春で丸3年になります。現場で会う方にも自分より経歴の浅い人が増え、こちらがリードすることもしばしば。慣れた点もあればまだまだ認識不足な点もあります。そうやって気づけるくらいにはなってきたのかな。自分がミスしないことで精一杯だった頃から、今の視点は誰のためにする仕事かということを常に思っています。声を出すだけではない、聞かせていただく、書いてまとめる、話して伝える、滞りなく進める、流れをきちんと把握しなければどこか偏る。毎回が緊張の連続ですが続けるからには精進していきたいものです。遠く遠く輝く星のようなプロの方々の仕事ぶりに胸を打たれるたびに思います。
ご訪問、拍手に感謝をこめて。              

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47RONIN


積もりました〜。

雪が降ってこそ本物の冬到来を感じる道産子です。
一昨日から気温が一日中プラスまで上がらない真冬日続き。そんな日は晴れているほど、キーンと張った寒さです。小さいひとたちはほっぺたが冷えて真っ赤になるまで雪遊び。雪合戦に、そりに、短い陽の時間を惜しむように夢中になって出かけて行きます。

そんな穏やかな天気から一変、昨夜からは暴風雪。またフェンスが折れそうな風が吹き荒れていましたが、森川さん吹き替えの「47RONIN」がまもなく上映を終えそうだと知り、慌てて観に行く算段をつけました。朝になっても吹雪いていたので、こんな休日は道も混まないだろうと思って映画館へ向かったら…激混み( ̄□ ̄;)!!そうでした。雪国の民は逞しいのです
しかし「47RONIN」のスクリーンは余裕の自由席いつものように本編上映ギリギリ滑り込みでも、最後列ど真ん中に陣取ることが出来ました。2D吹替版の感想です。
ぶっちゃけ赤穂浪士に関してはなぜか、武士道だ同志だと言っても新選組ほど萌えを感じたことはなく(萌え談議で合ってる映画だと思って話を進めます)イメージでしか知らない私ですが、それは映画を観る上で幸いしたんじゃないかな〜という気もします。
特報などを観た時点で、相当これ世界観で迷子になるファンタジーじゃ…?とは覚悟していたのですが、観てきた人がtwitterで「ロードオブ仇討ちで、パイレーツオブ出島で、もののけキアヌ。観ればわかる」と評していたのがものすごくツボって劇場へ足を運ぶ勢いになりましたで、見事にその通りでした(笑)すごい!これ以上的確な例えないかもってくらいで、場面が変わるごとにニヤニヤしてしまった。前情報は仕入れない派ですが、この予備知識(という名のクッション)はあって良かったと思います。わりとガラガラだった席には50〜60代のご夫婦や年配男性もいらしたんですけど、どこまでエンタメ要素を承知で来ているのか他人事ながら若干心配に四十七士や日本文化をなぞろうとすると、かなりフラストレーションがたまると思われます。冒頭と結末に映画の説明的にナレーションが入るんですけども、新たな解釈っていうか、元ネタは「原案」程度で、無重力くらい自由に自分が好きな「こうだったらいいのにな♪ニッポン昔サムライ話」を構築したハリウッド娯楽映画なんだなとNGワードは「これ日本じゃないよ」です、お気をつけください
でもキアヌ、最初に観たポスターよりは腰入ってたし、真田さんの殺陣はやっぱり文句なしにカッコいいですし、殿の田中泯さんの立ち居振る舞い(特に歩いてる姿)は素晴らしいし、キョウリュウグレーな出合さんも出番は短いけど素敵でした!衣装とか城とか風景が何かもうキングダム的な国盗合戦ぽかったり、メイクも独特、話の流れも強引なんですけど、慣れるともうここまでカオスなハリウッド映画の中で、主役のキアヌ以外メインはほぼ日本人で、堂々と「それでいいのだ」顔して立ちまわってることに妙な感動を覚えました。今まで日本人や日本のイメージが「いやそれ間違ってるお(´・ω・`)」って言えない微妙な扱いで登場した数々の映画を思えば、逆に吹っ切れててアリかもしんないと思えました。ファンタジーとして。自分たちにとっては当たり前な感覚も、よそから観れば神秘の世界なんだなぁと感じさせられるような。
吹き替えに関しては、日本の役者さんたちは皆さん自身で声をあてているので違和感はないかもしれないけど、やはり上手とは言えない。英語で芝居した上に、声だけで後から吹き替えるのは難しいのですね。そこを「声だけで演じ分けるプロ」声優のキアヌ@森川さん、家康役には菅生さんというデーボス兄弟コンビががっしり軸と脇を固めてくれて締まっていたと思います。東地さんのお名前もあったんだけど、どこで?と帰ってから調べたらナレーションでした。いい声だと思った森川さんの美青年ボイスが一番いい声でしたが
キアヌな森川さんは同じイケメン・爽やかでもトムさんともまた違って、もっと繊細な雰囲気の透明感がありますね今回の役どころは、最初虐げられながら諦めや達観、ミカ姫に関してだけはどこか諦めきれないもどかしい感じがホント絶妙な匙加減で含まれてて素敵ボイスでした〜後半はガラッと声のトーンも変わり雄々しくなって、逆に仲間を引っ張っていく(でもキアヌにしかわからない孤独というような距離感はある)ので、台詞量が多い作品じゃないけど聴き応えはあります余談ですが菊池凛子さんの日本語がたどたどしい感じというか、少し舌足らずな吹き替えが妖艶な容姿(の役どころ)に比べ少女を思わせ、こないだ「パシフィック・リム」で彼女を吹き替えた林原さんに似てるな〜と思いながら観てました。今回の役は怖いけど声、可愛いです。
結末は…うーん、ちょっとよくわからないですが(笑)楽しめました!ただ天狗にはずっこけたけどね大仏がロードオブ樹海に苔むしててもビジュアル的には面白くてありかなって思えたけど、やっぱ天狗は鼻が命だからさ!ゴブリンみたいな顔に、あれじゃただの密教の修行僧だからと、結局ツッコんだら負けの試合には負けて、楽しみでは引き分けられたんじゃないかなと思う赤穂クラスタじゃないミーハーの感想でした。

日々の拍手が継続の糧になっております^^       
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パシフィック・リム(3D・吹替)


パシフィック・リム
を3D吹き替え版で観て参りましたっ!
冒頭から「kaiju=怪獣」や「イェーガー(ドイツ語で狩人の意)」という言葉が出て、なんか高まる。余計な説明やまどろっこしさは一切なく、イェーガー(対KAIJU用に作られた人型巨大兵器)を操縦する2人のパイロットが乗りこみ人類の存亡をかけた戦いが始まる…このタイトルまでの流れだけで、これから劇場の大画面で始まる内容に期待で胸が高鳴り、映画の世界へ引きずり込まれてしまいました。
私は観ると決めた作品ほど極力事前に内容についてのネタバレや前評判を聞かず、なるべくフラットな状態で楽しむようにしているのですが、これは好きな作品の傾向が似ている方々がこぞって「面白かった!」「今度はIMAXで観たい」などと絶賛してらしたので、否が応にも期待は高まる。そしてその期待は決して裏切られることがありませんでした!
すごい!怖くて、カッコ良くて、何だか観ている間中滾る!!
あんまり手に汗握る系はヘタレ心臓なので好みじゃないのですが、これはガクブルしながらも観たい、観て後悔しない内容でした。
KAIJUが襲ってくる時のリアルな恐怖感と言ったら…!もうずっと力みっぱなしで観てましたね(笑)これはあれだ、ジュラシックパークを初めて劇場で観た衝撃を思い出します。「絶対どっかで隠れて飼ってるんだろ?(((;゚Д゚)))」て信じそうになるあれ。映画なのに、ものすごくリアルに怖さを共感してしまう臨場感がうまいこと最後まで続く映画でした。でも怪獣とロボットが戦う映画ではあるけれど、怪獣はあまりクローズアップされない存在(そもそもの出現や存在自体が謎)のままなので、怪獣映画ひとつも観たことない私ですが「これはロボットヒーローものですね(`・ω・´)キリッ」と感じました。
とはいえ私が知っているロボットといえば、思春期の頃TMNETWORKの主題歌目当てで観た(そして度肝を抜かれた)「逆襲のシャア」、「オネアミスの翼」や「機動警察パトレイバー」くらい。よくロボットものと言えば!で耳にするマジンガーZもトランスフォーマーもマクロスも観たことがありません。エヴァも家族が観てるのを横目に観た程度。それは兄がいるでもない長女であり、少女漫画や魔法少女アニメで育った女子だったからというのもあるでしょうが、思うに「異様に大きいものへの恐怖感」があったように思います。今でも巨大タンクや崖など下から見上げるとか無理。なのに何故かお台場のガンダムの腕や太腿のラインには萌えるような大人に成長したわけですが、ゆえにこの素晴らしきオタク愛が散りばめられた数々の作品への細やかなオマージュはよくわからない、そんな素人目線での感想です。緩くお付き合いください。※話の基本設定はネタバレありです。

監督がどれほどオタクかはさておき(笑)まず頭を空っぽにして観るのが一番楽しめるエンタメ作品なんじゃないかと。
パイロットが2人(1人だと脳に負担がかかりすぎるため)が巨大なイェーガーに搭乗して神経回路をつなぎ、パイロットのリアルな動きがそのままイェーガーを動かす!二人のシンクロ率が高ければ高いほど操作力は高まる。もう、これ!!これに尽きるんじゃないかって思うほど燃えましたよねO(≧▽≦)Oボタン操作ピピッじゃないところが、ハイテクロボだけど極めてアナログで人間的に感じられるロマン☆よく考えたら戦隊(ヒーロー)のロボット戦がこういうスタイルですよね。何より機械自体の頭脳とかじゃなく、人間の神経を繋ぎ更にパイロット同士が記憶を共有するほどに繋がるって…ロマンッ☆(いや脳には相当な負担だと思われ本気で健康への影響が心配になりますが)。こういうところが、映像はハリウッドらしく(製作費的にも)スケールアップされている感バリバリなのに日本的でツボるんだなと思いましたです。
で、この巨大なイェーガーが歩く時も操縦席ではパイロットが重そうな特殊スーツに身を包んで足をえっちらおっちら運んでいる姿とシンクロして、キュイーン!キュイーン!と決して迅速とは言えない速度でイェーガーがズシンズシン進んでいく様に、その重量感と使うエネルギーのどれほどかを想像させられ、またそれをもってしても苦戦を強いられ後がない人類にとっての脅威(KAUJUの恐ろしさ)と一戦一戦が死線と隣り合わせな状況が嫌でも伝わってくるという…!あぁ怖い〜怖いよ〜!!また出てくるKAIJUたちの禍々しいこと。いやぁぁ……もう芦田愛菜ちゃんが泣き叫ぶシーンは完全に心境が一致!!であります。ブルブルブル…!もうやめてー(TwT。)であります。(別に人を食らうとか残酷な描写があるわけじゃないのに追われるだけでトラウマ必須の怖さ)。
ところで映画には巨大人型兵器であるイェーガーが4体が登場しました、と思っていたら、鑑賞後に観た公式サイトで5体ちゃんとデザインされてあったのね、と判明。
ローリーとマコが載る主役の機体は一番上の画像、ジプシー・デンジャー(アメリカ所有)。どこかで観たことあるような?って思ったら某錬金術師の弟さんの器だった(笑)←鎧っぽい頭とかマッチョなフォルムとか。この機体は映画の中で時は流れ、すでに旧型になっている設定でした。ちなみにイェーガー計画は「生産するより壊れる(やられる)方が速い」という理由から人類代表の偉い人から打ち切りを命じられ、現存する4機で戦うしかない絶望的な状況なのデス。

一番新しくて最もKAIJU討伐数が多いのが、このストライカー・エウレカ(オーストラリア所有)。これは強いでしょ!ヒーローでしょ!と思わせる名前とデザイン(笑)背中の羽根っぽいのカッコイイ〜!ジプシー・デンジャーよりシャープな流線O(≧▽≦)O完全に好みだと思うんですけど、私パトレイバーでもグリフォンの横顔好きでした(笑)なのでストライカー・エウレカも2番目の大きな画像よりこの角度が萌えるのです。た・だ!そんな好みも吹き飛ぶくらい話が進むにつれてジプシー・デンジャーこそが人類にとって最後の希望であり英雄だ!と思えてくるのですが。
パイロットはCV.池田秀一さん演じる伝説のパイロットだけど子供に気持ちを伝えられない不器用な父親と、CV.浪川大輔さん演じる生意気で調子に乗った息子なんだけど、そのハマリっぷりがお見事…!
吹き替え版はどなたも文句なしにハマリ役の素晴らしい競演だったのですが、やっぱり池田さんの声って静かだけど「この人は只者じゃないんだ…!」ってオーラを発してました。ハークって呼ばれていましたが、あれは愛称で本名は「ヘラクレス」だとか。さすがです。ストライカー・エウレカのエースらしい活躍ももう少し観たかったとか贅沢ですよね、ハイ。
あとは中国のクリムゾン・タイフーンと、ロシアのチェルノ・アルファ(これもたいぶ古いらしい設定)…どこに5機目が?と思ったら、回想シーンで愛菜ちゃんを助けたのがそうだった模様。

しかもこれが日本所有のコヨーテ・タンゴだったのか( ̄□ ̄;)!!
ちょ、せっかくならもっと映して下されば(笑)戦いは見えないところでカタがついてたようでコクピットから出てきたペントコストさんくらいしか記憶にない。
デザインはころんとしたオーソドックスというか量産型っぽいというか…いや気は優しくて力持ちっぽい顔してて私は好きですけど(笑)誤解なきよう良い意味で言わせてもらうと、英雄というより自衛隊のような控えめさが日本らしいかも。実直そうです。それにしてもネーミングセンス…どこの中南米産?と思ってググりましたら、コヨーテ=狛犬、タンゴ=丹後の国からきてるんだそうで。監督のオタクぶりは日本文化そのものへの愛なのね(゚Д゚)残念ながらもうコヨーテたん(つい愛称をつけたくなった)はすでに戦いに敗れ、残骸はどこかの防護壁になってしまったとか…。活躍に敬礼。

日本限定のバナー画像だそうです。
「ニッポンよ、立ち上がれ。この巨兵と共に」のメッセージが。
ロボのカッコ良さはもとより、ローリーの声の杉田さんに痺れました。冒頭のナレーションから、あの重厚感のあるイイ声で語られ(内容は緊迫しているので惚けている場合じゃないですが)、ローリーの悲しみ、絶望、背負った傷、再び立ち上がる決意、マコへの気遣いが緊張感のある映画の短い台詞に見事に込められて、より映画の世界に違和感なく浸れた気がします。特に杉田さんが呼ぶ「マコ」が…!!杉田さんのどの作品を観ても感じてきたのですが、女性を呼ぶときや語りかけるときに微かに含まれる甘さが、絶妙(〃д〃)甘さを意識してないんじゃないかと思うんです。きっと杉田さんご自身の持つ優しさなのかなと勝手に感じて悶えています。ごめんなさい。対する林原さんのマコも可愛くて(/ω\)もちろん菊池凜子さんご自身も芯の強さと不意に脆くなったりする子供のような繊細な演技は魅力的でしたが、キュートさ倍増だったのは林原さんの吹替力が大きかったように思えます。ペントコストさんもさすがの玄田さんで、どんな状況でもついて行きたい上司を熱演されていました。そしてイカれ気味の研究者コンビ(笑)古谷さん&三ツ矢さんがコミカルで、縮み上がる思いの131分を少し緩めてくれました(≧m≦)お二人とも声にハリと艶があっていつまでもお若いですね〜。メリハリの効いた吹き替え、これぞ!プロの職人技のハーモニー♪と安心しながら高揚する素晴らしい吹き替えでした。

内容や細かい部分についてはツッコミ出すとキリがない(KAIJUの生態とか某国機体の名前とか形とか)のでエンタメ映画にそれは不要にして楽しみましょうよ(*^∀゚)ъ ただ一点、最後あの二人みたく息子さんだけは帰らせてあげられなかったかな(ノд・。) というのは引っかかりましたが(あのキャラならそう判断しそうに思えただけに)。
ともかく最初から最後まで飽きるどころか気持ち的に休む暇なく「ど、どう終わらせるの!?どうすんの?どうするぅぅ〜!!?」と一緒に混乱しつつ、一緒に戦いながら、一緒にロケットパンチかましながら(笑)人類の勝利を見届けた感いっぱいのエンタメ映画でございました!3Dも吹き替えも大満足♪
余談ですが、あの「ロケットパーンチっ!」って、字幕(原語)とCMでは「エルボーロケット!」だったのですね。杉田さんのラジオでのこぼれ話によると、ワーナーの偉い方が収録中に「ロボットアニメゆうたらロケットパンチやろって、日本人やったらお茶漬けやろってテンションでいきなり言って来て」変わったらしいです(爆)ワーさんナーさんの一言の威力半端ない。あわわ。腕飛ぶのかと突然でびっくりでしたが、ちょっとニヤリとしちゃいました( ´艸`)銀魂ファンとしては別な意味でも(笑)
長々書きすぎて自分でもびっくりですが、久々に何も考えずに(怖いから気軽にとは言えないけど)夢中になって楽しめる作品でした。小説も出ていて、そちらはお兄さんやパイロットたちの過去も書かれているそうなので読んでみたくなっちゃいました←オタ魂。迷っている方は劇場で観るのをおススメです!観た後、やたら歩幅が大きくゆっくりになったり、テーマ曲(これもカッコいい!!!)がひたすら脳内を駆け巡るなど少年の心に戻ってしまうかもしれません。おや?私は少女だったはずだが…。あ、そうだそうだ最後にこれだけ!お互いガバッとキスとかしないまま終わるのが、ものすごく好きでした(*´ェ`*)

                           

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月イチ歌舞伎

 

昨日久しぶりに(1月のホビット以来)映画館へ行って見つけたチラシ。
えっ歌舞伎が映画館で観られる
¥2000で月に一度、映画館で歌舞伎を楽しめる企画!月イチ歌舞伎
4月からの詳しいスケジュールはこちらです。
なんと贅沢な…!毎月観たいくらいのラインナップ
私はど素人なので細やかな物語背景までは解説がないとわからないのですが、山田洋次さんや野田秀樹さんが監督を務めた舞台も入っていて、古典と両方あるので初心者にも親しみやすくて嬉しい舞踏特集の9月は¥1000で観られるそうだし、なかなか東京や京都まで観に出かけられない地方のファンにとっては昔から受け継がれてきた文化に触れられる数少ないチャンス!(その割上映館が少ないですけどね…よく北海道が入ってくれたものだと感動
3作品セット券も発売されていて、こちらだと1作品あたり¥1800
すでに北海道は劇場窓口、e+では売り切れていたので、急いでローソンで買って来ましたいやもうホント全部観てみたい。生の気迫は受け取れないとしても家で観るのと劇場という空間で観るのはやっぱり違うと思います。
2013年は歌舞伎の年だそうで…新しい歌舞伎座がお目見えする春。
私は一昨年初めて歌舞伎を観に行きましたが、そのとき歌舞伎座は工事中で跡形もなく、浅草でやっていた勘三郎さんの平成中村座を観に行きました。江戸の芝居小屋を再現したという小さな会場も観やすく、スタッフの方々の心配り目配りも利いた素晴らしい空間でした。勘三郎さんの振りまく愛嬌たっぷりの登場人物、獅童さんや橋之介さんの華と人情味、お名前は存じ上げなかったけれど目を引く役者の方々の迫力に魅せられ、また他の演目や役者さんをたくさん観てみたい、と思った矢先、まさかこんなにも訃報が続くとは。もう少し早く歌舞伎に出会えていたらと残念に思っていたので、この企画は願ってもない、そして心から応援したくなるものでした。たぶん、伝統は背負う人とともに、それを楽しむ人たちも一緒に拍手したりその場に足を運んでさせていくものだろうと思います。素晴らしい芸も、観る人が手間もお金も惜しんでは失われていくばかりになってしまう。そして本物を見る目は自分で育てないと。歌舞伎「っぽい」ではない、生まれた時からずーっと鍛え上げてきた至極の芸を見せてもらって覚えて伝えていきたいものだなぁなんて思ったりしてます。地方の片隅で(笑)いやいやなかなか舞台1つ観にひょいっと海を越えて飛んで行けないもので〜でもまたいつかは!
とにかく勘三郎さんと、憧れの玉三郎さんの作品は観たいです。
それぞれ1週間と上映期間が短い(そして上映時間も1回)ので都合が上手くつけられるかわかりませんが、1つでも多く観てみたいものばかり。ライブビューイングなど地方の人も楽しめる企画が増えてきているので、何でも家で、TVで、ネットで、ばかりとは言わずにどんどん「その場」へ出かける過程も含めて生まれる楽しみが普及したら中央集中な文化も広がりを見せてくれるかなと期待したくなります。

今日もお付き合いと拍手とをありがとうございました♪

                          
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ツナグ

 

私は松坂桃李という役者が好きだ。
きっかけはネット友さんたちに勧められ、子供とレンタルDVDで観た「侍戦隊シンケンジャー」の殿様(レッド)役だった。キャラクターではブルーが大好物だったにも関わらず、訳アリで、一人背負った影を真剣なまなざしとささいな動きで漂わせる殿から目が離せなかった。奇しくもこれが彼のデビュー作で、以来私は、この何も言わない場面にこそ、まだ奥に伝えたい気持ちを隠しているような瞳をした若い俳優の、気づけばファンになっていた。
役者としての好感を最近ではすっかり通り越し、映画PRのためのバラエティや対談番組などで見かける度、本人の「こんな平成生まれが居るのか…!」(誤解のないように意訳すると、なにかとジェネレーションギャップを感じがちな若者の中に昭和な自分でも話が普通にかみ合いそうだという錯覚)と、誰と話していても変わらない真っ直ぐな向き合い方や素直な反応、きっと良い家庭で厳しくも愛されて育ってきたんだろうなぁという素朴な人柄に、すっかり魅了されてしまった。今では「とーりくんO(≧▽≦)O」と番組や雑誌のインタビュー、出演作を追いかけブログを読み、遂にはイベントにまで押しかけようかという勢いである。

前置きが長くなったけれど、「ツナグ」は桃李くんの初主演作品。
これまで劇場では「麒麟の翼」を観た。それも思ったより出番が多く重要なポジションであったし、中井貴一さんや阿部寛さんなど確かな演技力の方々と並んでも、桃李くんの存在感と役割はしっかり確立されていたように感じた。朝ドラでも二枚目とはまた違った魅力を見せ、どこに居ても桃李くんでありながら役として生きている、そんな透明な色で立っている安定感を感じた。そこで満を持しての主演!という期待をこめて映画館へ行った。
一度だけ、死んだ人と会いたいと願う人を逢わせてくれる使者、ツナグという存在が媒介して動き出す不思議な物語。桃李くん演じる歩美のおばあちゃん(樹木希林)がツナグであり、歩美はそれを引き継ごうと手伝いをしているところから物語は始まった。死んだ人に会えるというシステムがどうであるという理屈は、この映画には登場しない。登場人物の台詞にある「大切なことは、こころで見るんだ」という言葉が象徴的だ。
最初、紺のダッフルコートを来て電車に乗り、制服を来て教室にいる桃李くんを観た時、さすがにもう高校生役は…と一瞬思ってしまった(笑)だって、梅ちゃんで初々しくも頼もしいお父さんな顔を見ちゃっていたので、ついイメージが抜けなくてでも、それくらい歩美の視線の先は、普通の高校生が見ていないものを見ようとしてる、そんな表情をしていた。けれど、物語が進むとそれで正解だったのだと気づく。自分も半信半疑のまま、そしてたぶん若さゆえに、とりあえず自分に与えられた仕事を淡々とこなす歩美。その深く入り込みもせずもなく、かと言って失礼でもない歩美の言動がいかにも高校生というか、まだ社会や人生の中で色のついていない感じ。振り返れば瞬く間の、ひとときの時間に生きるまぎれもない高校生がそこに居た。もうすぐ24なのに桃李くんすごい(笑)!自在に自分の時間を巻き戻せるんだと思ってしまった。演技とはそういうものだと言われるかもしれないけれど、若ければ若いほど、知ってしまったことを知らないように見せるというのが難しいのではないかと思うのだ。ふとした視線ひとつにも奥にある感情が見えてしまう俳優という仕事の場合は。同級生の女子に声をかける場面なんか、すごく初々しかったなぁ普段は無表情で、おばあちゃんと家ではやさしい顔や表情もよく動かす普通の高校生になりきっていた。仕事をするうち、思いがけない激しい感情に触れて戸惑った顔も、死者に向き合うときのまっすぐさも、気持ちが固まっていく段階も全部、ささいなきっかけで大きく変わりゆく10代の頃の気持ちを見ている自分まで思い出すほどに、桃李くんの表情は新鮮であり、どこかで知っているような、なんとも言えない気持ちにさせられた。そう、桃李くんの見せるリアクションや表情は自然なのに、何だかいつも、とても新鮮なのだ。笑うときは、生まれてから今初めて笑うみたいに、驚く顔はそんなことに出会ったことはなかったかのように。派手でもわざとらしくもなく、彼は静かに物語に溶け込んで、役の感情も取り巻く空気も吸収して、咀嚼して台詞として吐き出している。桃李くんである、確かな存在感があるのに、それが役を平坦にしないし、決して邪魔しない。それって、すごいことじゃなかろうか?だからか、沢山の印象的なエピソードの中で、私には歩美自身の物語が一番胸に深く残った。物語として伝えたかったことや願いが、私の思うそれとものすごく親和していたからなのかもしれない。桃李くんの台詞にあった「亡くなった人の物語は生きている人のためであってほしい」(ニュアンスで、言葉は違うかも)希望としてつないでほしい、というのは、生きている側の儚い願いだ。私たちは何度も迷い、目には見えなくなった人たちに問うだろう。けれども、そのとき訪れる消えない痛みやさびしさとともに、共にあった日々と変わらない、あたたかで、どうしたって消せない想いが、明日を生きる足を踏み出すための背中を押すものであってほしいと願う。
目には見えなくなったけれど、かたちが消えて、今まで受け取ってきたものがなくなったりはしない。かたちではないもの。けれど、たしかにこの胸に残るもの。
様々な向き合い方や、後悔やさびしさがあるけれど、私たちには受け止めて生きていくことしか出来ない。目を逸らさない、でも、投げ出しも無理に忘れ去りもしない。そんなあるべき「つながり方」が描かれて、それぞれの役者さんの精一杯の表現で魅せてもらえた、ささやかな毎日を重ねて生きる人々の力強い映画でした。

                          
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ミッドナイト・イン・パリ〜吹き替えキャスト!

ブログリンクでもお世話になっていて最近はもっぱらtwitterにいらっしゃる(笑)紗那さんより教えていただきました!
速報&吉報O(≧▽≦)O
オーウェン演じるギルの吹き替えは森川さんだそうでーす☆ミ

公開前から楽しみにしていて、吹き替え版もないのに(笑)ちゃんと映画館で観て、思わずパンフまで買って帰ってきたほど好みだった映画「ミッドナイト・イン・パリ」が遂にDVD&BDに!
…というのは、だいぶ前から知っていましたが、いったい主役のオーウェンは誰が吹き替えるのだろう?心の中では「当然、森川さんでしょ!」と思いつつ、吹き替え版の公開がなかったのでまるで検討がつかず。予約どうしようかな〜と思っていたら、やっと!でも待った甲斐がありました(ノ≧▽≦)ノ

こちらにも記事が→ 

そして私ったら、観てきた日にtwitterで叫んでブログは書きもしなかったようですね
今回オーウェンはいつもの明るい茶目っ気を隠して、ちょっと気難しい、もうすぐ結婚を控えたハリウッド映画の脚本家・ギルを演じています。婚約者とともに訪れたパリは憧れの文豪たちが暮らした街。そこを歩き回るにも、何だか婚約者とはちぐはぐ。古き良き時代に焦がれ、一人夜のパリを歩くうちに出逢ったのは、そこに居るはずのない憧れの人々だった?そんな、大人のお伽噺です。
ウディ・アレンに詳しくもなく(観たのは「カイロの紫のバラ」他1作品くらい?)そして出てくる文豪や芸術家もさわり程度の知識しかありませんが、私はパリの風景やあの街の持つ雰囲気が大好き!ってだけで存分に楽しめる映画でした。映像がね、もう恋してた。真夜中のパリに(〃д〃)かかっている音楽や出演者たちの衣装、その時代特有の家具など小道具、オーウェン演じるギルと一緒に瞳がキラキラしてしまうような魔法のような映画でした。
展開はマンガのようなのに、それが違和感なく軽快で笑っちゃって、引き込まれちゃうのは、贅沢に凝りに凝って作られているからなのでしょうね。ファンタジーなのに、今置かれている人生との向き合い方をふと考えてしまう。そんなほろ苦さもあって、でも最後は「そうこなくっちゃ!」と笑顔になれる、おしまいまで素敵なごちそう映画でした^^
オーウェンの森川さんは「マーリー」と「ナイト・ミュージアム」1・2、それにこないだ観たばかりの「ビッグ・ボーイズ」しかまだ観ていないのですが、今度は明るくお茶目ではない文系青年。婚約者とのやりとりはアメリカ人だな〜と思うけど、どちらかというと気難しいキャラ。少し影を帯びたオーウェン、めっちゃ素敵だったんですけど(〃д〃)森川さんはどう演じ分けて下さるのでしょう!楽しみすぎます!!キャスティングして下さった方、ありがとうございます!!!
そしてインパクトあったヘミングウェイ役は小山力也さんだそうです。アドリアナも妖艶でしたし、骨董屋のお嬢さんもチャーミングでフランスの女優さんは雰囲気で魅せますね〜。また映画を吹き替えの違った雰囲気で楽しめると思うと待ち遠しくてなりません

>拍手ありがとうございました♪続きにレスです^^
                          

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