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青と白のうつろい

北国の冬休みは長い。
クリスマスから年末年始、鏡開き、成人の日が終わっても、まだまだ休み。
子供にとっては雪遊びにスキーにとパラダイスでしょうが、日照時間の短さから家に居る時間がどうしても長い冬休みは、親の方がそろそろ限界…うがー!と叫びだしそうな今日この頃。
今頃になって宿題はおろか自由研究とか書き初めの追込みって…怒り
言い始めたら穴から溢れそうな大人の愚痴は、お口にチャック(笑)

去年の秋から開催され、前売券も買っていたのになかなか行けずにいた「藤城清治の世界展」にようやく行って来られました。
印象的な影絵で宮沢賢治や童話など絵本の挿絵もされている方ですが、世代によってはケロヨンの生みの親と言った方が認識されているのでしょうか。
北海道での個展は初めてということで、会期終了間際の平日も沢山の人が観に来ていました。
まず、作者の御年90歳!という事実に驚き。入口に卒寿記念の作品がありました。ご自身の理想であり分身だと何度も書かれていた小人が「90」の文字を描いているのですが、作品を観ていくと、年々色鮮やかに(道具や技術の進歩も大きいのでしょうが)明るくなって、規模も大きい作品が精力的に作られていることにも脱帽。健康あってこそだと思いますが、その心持ちや若さ、生き方は自分で決めるものなんだなぁとあらためて。
光と影のファンタジーと銘打たれていましたが、七色に輝く光があるからこその影が活き、ふたつが相まって織りなす芸術の世界に、うっとりと、そしてとてつもなく幸せになれる時間と空間でした。
複製画や画集は欲しくてもなかなか手の出せる価格ではなかったので、好きな絵のポストカードを数枚求めて余韻に浸ることにします。
挿絵を描かれた絵本も売られていて、中でも作者が大好きで選んだというアンデルセン童話の「びんの口」を改題した絵本「ぶどう酒びんのふしぎな旅」は1枚1枚の絵が美しく完成されていて素晴らしいものでした。



アンデルセンやグリム童話、私たちの頃は自然にどこかで触れる機会があったけれど、今はほとんど子供たちの耳に入らないみたい。伝えていくのは親の役目ですね。あの異国感溢れるイメージ、切なさや孤独、悲しみの中にある人生の美しさ、醜さや残酷さ、そこで生きていく姿。
絵の下に物語も書かれていたので、まだあまり漢字が読めない娘に「読んで」とせがまれ、まさかの朗読(ただし耳元で小さく)をさせられながら観たのも思い出になりそうですDocomo_kao8値の張る絵本ですが、これは是非いつか手元に。味わい深い物語です。


開催されていた美術館は、市内の山に近い…いや、ほぼ山の一部という場所にある芸術の森にあります。
秋に野外美術館を訪れた時には、落ち葉が池に散っていましたが、


今はすっかり凍った池。その上に新雪が。
鮮やかな色味は消えて、青と白と葉を落とした木々の影。


去年の夏は札幌国際芸術祭の会場にもなった美術館前の池です。
その時の写真を少し載せますね。



中谷芙二子さんの霧の彫刻の新作《FOGSCAPE #47412》
霧を発生させる、空間の作品をどうしても見てみたくて。
あっというまに広がって、辺り一面を白く包み込んで広がり、揺らぎ、やがて消えていく、少し冷たかった霧。大勢の人が観ていましたが、一瞬隣の人も見えなくなって、ここがどこかも関係なくなるような、不思議で、ちょっとくせになるような体験でした。オーロラや霧や虹のように、そこに見えていても、本当に存在するのかどうか、見つめる程にわからなくなるようなものは魅力的です。


水に映る。


私たちの目と違うモノクロの世界。



芸術の森には美術館、野外美術館の他、広い敷地(40ha)の中に工芸館、クラフト工房、陶工房、木工房など沢山の施設があります。子どもが気軽に参加できるワークショップや一般の人が作品を習いながら作れたりもしますし、単純に園内を散歩するだけでも気持ちのいい場所です。
先程の池から入口近くへ戻ると、橋のかかった大きな池があります。
そこには風に吹かれてゆるやかにたえず動いている「浮かぶ彫刻・札幌」が。
開園して27年が経つそうですが、大きく茂った木々の葉とまあるい彫刻の白が池に映えて、私はここに来るだけで忙しさに塞がりそうな胸がすーっと呼吸を取り戻すような感覚を覚えます。


北国は夏の空の青も澄み渡って。


その池も、今は眠りについています。彫刻も冬眠中?


池の上には何か動物の小さな足跡が。


北海道に縁の深い作家・有島武郎邸。
大正2年に建てられた家だそうで、この時代の何とも言えない和洋折衷ぶりというか、素朴なんだか革命的なんだかわからない、でもどこか可愛らしい建築センスが好きでたまらない。


見た目より、入ってみると広いのです。
後に学生寮や職員寮としても使われていたとのこと。
横から見ると、広さが感じられるでしょうか。


今は雪に閉ざされ、ひっそりとして見えます。


白樺の隙間から淡く暮れていく冬の空。



生けるものすべてが眠りについたかのような静寂の中にも、たくましい命の営みが。息子が頭上に見つけたいくつもの巣は、何の鳥の巣かな?
昨日から空は大荒れ、一時は地吹雪でホワイトアウトのような状態でした。
吹きつける強い風と雪が、どの家も車も見分けがつかないほど真っ白にして、玄関は積もった雪で開けたら雪をどけなきゃ閉まらない(苦笑)とか、毎年のことながら厳しい時期。最高気温が0℃を越えない氷点下の日々。
それでも、雪をかきわけて通勤し、子どもたちは歩いて学校へ通い、買い物にも出るし、スキーもするし、経済も人間活動は続く。
穏やかな、また花や緑が芽吹く季節を待ちながら、ここで生きています。


ご訪問、拍手にいつも感謝しています。     


 
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  • by ciel (しえる)

ムーミンの世界展


北海道文学館で開催中のトーベ・ヤンソン生誕100周年記念「ムーミンの世界展〜ヤンソンさんからの贈り物〜」を観てきました。
以前ブログにアップした記事(デパートでの催し)とは別の展示です。ヤンソンさんのアニバーサリーイヤーで催し物やグッズや出版が相次いでファンも目移り(゚Д゚≡゚Д゚) しますね(笑)


ジオラマなど撮影可能でしたのでアップします。



山があって海もあるムーミン谷は地形的にも理想郷(*´ェ`*)


団らん。


貴重な書籍も。


トーベさんとキャラクターたち。


人の邪魔にならないよう、サッと撮って次々回ったので曲がっていますが^^;












わかる…!わかりすぎるよ、スナフキン…!!


怪しすぎる空間。


あっご先祖様!さりげない仕掛けもいい。


せなかにうたがある。


国連関連のイラストが缶入りビスケットになっていました。


日本語の「平和」もありました。


ムーミンたちのように、自然の中であるがままに、気ままに暮らしたいと思い続けています。そうしてみると、そうできないのは、環境や周りのせいじゃなく、自分のありかただなと気づかされる。


どんな家、どんな家族、どんな暮らし、どんな生き方。
それを決めるのはほかでもない自分自身で、誰のせいにも出来ない。役割をとっぱらって、考えてみると、自由って、イメージと本質の違いがはっきりわかる。誰かがお膳立てしてくれる、危険や不安のない都合のいい環境が自由じゃない。
私も今の家に住み始めて丸10年が経ちました。
家族が増えたり、ただの土だった家周りは家族の日曜大工(不定期)で何とか人が住んでいる状態になったものの、まだまだ改造中。
新たに植えていく植物や出入りするいきものがあれば、大きなものから小さな家電まで等しく時を重ねて古くなる物も当然ある。便利さや快適さを求めるとホントきりがない。
何が必要で、不要か。何が本当に欲しいもの?
飛びこんで来る情報に溺れてしまうことなく、静かに、けれど快活に、好きなように、生きていきたいものです。

日々のお付き合いや拍手に感謝して☆
             

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  • by ciel (しえる)

ムーミン展


8月9日はムーミンの日でした。
作者トーベ・ヤンソンのお誕生日ということで決まったそうですが、今年は特別。トーベさん生誕100周年ということで、様々な企画やコラボ商品が新たに出ています。その目玉、こちらではもう終わってしまいましたが全国縦断中のムーミン展に先日行って来ました。
会場の前には大きなポスターが。これは「冬のムーミン谷」という習作。太陽と空が北国の冬らしい色合いです。北へ行くほど、冬の陽は淡く弱く、でもあたたかい色味。
展示された原画をみて思ったのですが、もう上手いひとというのは下書きというかラフの段階からセンスが違うものなのだなと。その絵にとって最大の魅力になる、惹きつけるものが下絵ですでにあるのがすごいなと感動し通しでした。地元で見られる貴重な機会をありがとうございました!と思いながら。

ムーミン展の会場内は撮影禁止ですが、ムーミン谷のジオラマだけは撮影許可されていて人だかりが出来ていました。小さくて見づらいですがスナフキンのテントも。

地図で見るとムーミンの家から海はうんと遠そうですが、たぶん縮小版ってことで(笑)

地形的にも山あり海あり森もある、こんなところに住みたいなぁ。

おや、ムーミンのおうちにモランが来ていますよ。

会場入り口より混雑していたのは、なんといってもグッズ売り場!私も予想はしていましたが、ムーミン人気おそるべし!!午前中に行ったにも関わらず、すでにレジで精算を待つ列はエスカレーターの先まで。というか、この展示会限定グッズがあるのは知っていましたが、こんなにあるとは(笑)!今までネットショップ以外でこんなに多くのグッズが一堂に会するのは見たことがない上、限定ものが多すぎる!という贅沢な状況に、皆さんじっくり吟味するだけで時間がかかる( 艸`*)私も興奮して勇んでその中に入ってしまい、うっかり展覧会観るより先に体力を消耗してしまいました。あーでも楽しかった!

北海道初出店のムーミンスタンドでドリンクとニョロニョロチュロスを買い、早くも休憩ニヤリストローにさりげなくニョロニョロがついてるのが可愛くて捨てられませんでした。
散々迷って選んだはずなのに、あんなに混んでなければもっと見ていたいムーミン好きにはたまらない売り場でした。トーベさんが描いたモノクロの挿絵イラストやセンスのいいクロスやタオル、木や革製品、タンペレの博物館でしか買えない絵葉書など。大人が欲しくなるものがいっぱいでした。

こちらはムーミン展オリジナルしおり。クリア素材に落ち着いた色味でシンプルなイラストにぐっときます。

絵葉書は家に飾ったりもするのでついつい買ってしまう。
下の2枚は布で、また味わいがあります。
トーベさんの描く森は暗く深くて、おそろしいのに魅入られます。私もトゥーテッキと焚火を見つめながら語らいたいなぁ。そしてスナフキンの後ろ姿たまらない。

お菓子類もたくさんありました。大きなお土産用の箱ものや小さな缶に入ったラムネまで。手前のガラス瓶入りミルクビスケットはムーミン展オリジナル。橋の上のムーミンとスナフキンの絵柄で、食べたら何に使うかも楽しみ。ミルクビスケットはマリーみたいな懐かしい味わいで美味しい。中身のビスケットは小袋入りでKALDIとかで普通に買えます。
真ん中はマグカップ。もう増やすまいと思っていても増えてしまうもの。だってここでしか買えないと思うとつい。限定って罪ね…。こちらは「太陽」。本当は絵葉書で買った「月」も欲しかった。
左はトーベさんがユニセフのポストカードのために描いた絵を使ったオリジナル缶入りビスケット。これも中身は同じですが(笑)。ムーミンやスナフキンたちお馴染みの仲間たちが各国の言葉で「平和」書かれたプラカードを持って行進しています。日本語でも書かれていました。
8/9は、もちろんムーミンの日だけでなく日本人にとって8/6とともに忘れてはならない一日でもあります。今日は小さいひとたちに、69年前の今日なにがおきたのかを話しました。眉をひそめて、心底おそろしげに、自分にとって想像もつかないこわいことを小さな胸で想像したのでしょう。自分たちと同じように暮らしていた人たちが、何が起きたのかもわからないほど一瞬で、または長きにわたって苦しみ、命を落としたこと。どんな理由があっても、二度と家族や大切なひとたちが同じように誰かを愛し愛されているひとと殺し合ったりしないように、戦争だけは絶対に起こしてはならないということ。たった69年の間に忘れられようとしている名もなき人々の悲しみを伝えていくことだけは躊躇ったり面倒がってはいけないと思っています。ムーミン谷のように、みんなちょっと変わっていて、事情があって、種族も違って、でもそれぞれが個性を出し合って共存している世界は実在しえると信じていたいのです。世界を作るのは自分たちの手と心。自分と同じように、互いを尊重し合えたら。難しいけれど、考え続けていきたいです。

いつもお付き合いと拍手をありがとうございます。 

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挿絵が僕らにくれたもの展


先日観てきた三鷹の森ジブリ美術館企画展示「挿絵が僕らにくれたもの展」
冬休みにジブリ美術館へ行った時もちょうど展示されていたのですが、小さいひとたちと一緒で、あの歩くだけでも冒険や探検をしているようなわくわくする空間に居て、展示の部屋でじっくり腰を据えて観ることは不可能(笑)
地元に巡って来たので、再び足を運びました。
そんなに大きなスペースではないのですが、天井近くまで本で埋め尽くされた書棚で部屋を構成しており、並べられた本は古くて分厚い洋書といったクラシックな雰囲気。図書館や本がたくさんある空間特有の、あの音を吸い込んでいくような空気。数人が同時に入れば触れ合いそうな狭さがかえって、ペンと紙だけで別の世界へ飛んで行ける挿絵の世界を間近に楽しめる贅沢さを感じさせてくれました。
会場内に置かれたベンチに座って眺められる配慮も嬉しかった♪

ラングの童話集(下記リンク参照)は全12巻。その表紙や挿絵に使われている絵が大きく展示されていました。書店で見かけて気になっていたのですが、12色のタイトルと何と言っても表紙が魅力的。
最近、絵本は文章表現も絵にも角がなく、幼稚園などでよく見る丸っこくデフォルメしたイラストのような挿絵(フルカラー)が多いなぁと感じていましたが、やっぱり本を手にしてページをめくること自体が魅力の童話集こそ、少しこわくても未知の世界へ連れて行ってくれるような挿絵が求められるんじゃないでしょうか。不穏な気配漂う絵から、その先へ進む気持ちも物語の一部のように。
子供の頃、図書館で読んだ本はどれもこれも親切にわかりやすく見やすい絵ではなく、絵描きさんが本気で描いた少しラフな絵という感じがしました。ゆえに、子供心に少し不気味なもの、可愛いと思えないものもあったり(笑)そしてカラーはせいぜい表紙だけで、あとは白黒だったので、物語の世界を彩る色合いは自分の想像まかせ。少ない情報が、かえって想像力を育ててくれていたんだなぁと、描写の丁寧すぎる絵本に出会うたび思っていました。
それと、この展示を見て初めて気づいたのは構図の素晴らしさ。
たった一ページの挿絵の中に、森の深さ、竜の唸り声、風、女神が水浴びする泉のほとりの静けさが、ものすごい説得力で表現されていて。奥行の感じさせ方は宮崎監督も大変参考になったとコメントされておりました。
また、女性が綺麗なこと。童話なので豊満すぎたりはしないのですが(そこは配慮がなされているそうです 笑)十分に官能的でかつ神々しく、たおやかな女性ならではのライン。それは髪の毛から衣服、足までの立ち姿全体で、なんていうか乙女のオーラが漂っていて。女性から見ても「う、うつくしい…!」と眩しく感じられました。
ファンタジーに欠かせないドラゴンや蛇、悪魔なども禍々しかったり、ちょっとお茶目に見えたりと様々。子供だから、という手加減なしの本物の絵画に触れる機会が、日常の中の童話集にあるって素敵なことだったんですね。
私はそんなに童話ってちゃんと読んできていない気がするので、改めて読んでみたくなりました。目に見える世界だけを世界としがちな大人こそ、異世界へ誘ってくれる童話で心の目を取り戻してみるのがいいかもしれません。

拍手をありがとうございました♪
ブログを遡ったら銀誕は毎年ちゃんとお祝いしてました( 艸`*)
レスは続きに書かせていただきましたv
                             
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